派生開発カンファレンス2019参加レポート(1)

派生開発カンファレンスの参加レポート第一弾です。

 

派生開発推進協議会10周年記念
「派生開発カンファレンス歴代の発表をふりかえる」

 

~もくじ~

 

開催の目的

 次の準備をするため。

働き方改革のなかでプロジェクトを回していくためには、将来に向けた次の準備していくことが重要

 

協議会での成果や実績を共有する必要がある

 →そのための場として派生開発カンファレンスを開設

 

仕事をしていると、ついつい目の前の作業ばかりに目が行ってしまい、手元の作業に全力で取り組んでしまいがちになる。

でも、もっと長いスパンで物事を見ると、行き止まりに全力で向かってしまっている。

そして、行き止まりにたどり着いてから、途方に暮れる。悩む。

 

そんなとき、一人や一部署だけで悩んでいても、優れた解決策はたいていひねり出せない。

 

そんな悩みを解決するための場なのだなと再確認した。

 

個人的な意見としては、オールニッポンとしての改善活動の共有の場/議論の場であってほしい。

ゆくゆくは、オールソフトウェアエンジニアとしての派生開発改善活動の共有の場の一部になっていってほしいなと感じた。

 

発表内容の推移

 技術要素 

 初期はXDDP(全体)の発表が中心
  →近年USDM/PFD/TMの発表が増加
   変更設計書の発表はまだ少ない

 

 発表テーマ 

  使ってみた、組織に広めたい
  →3点セットのカスタマイズで課題解決
   →テストプロセス、PSL、アジャイル


 ※自場所での活用に注目した発表となってきている

 

 私は、今回初参加だったので、今までの経緯をリアルタイムで見てきたわけではない。
それでも、発表内容が10年間で推移してきているのはすごくうれしい。
それも、徐々に現場によってきているのがすごくうれしい。
今年、変更設計書の事例が少ないことに今回触れられたということは、次回発表事例がでてくるだろうか。。。
楽しみだ。

  

過去の発表事例紹介

  • XDDPによる派生開発SW品質向上の取り組み(2010)
  • プロダクトライン開発を見据えたシステム全体最適設計の取り組み(2016) 

 

過去の発表事例についてサマリーの紹介。

聴いているだけで、すぐに発表資料を読みたくなってしまった。
それとともに、これから始まる発表に対しての期待も増していく。

 

カンファレンスは何のために

共有するため

 改善の共有は「人のためならず」

 発表すると自分の考えを整理できる

 「三人寄れば文殊の知恵」効果

 

発表を聞いた誰かが新しいひらめきを得てもっと良い解決策を思いつく。また共有する

 

 「開催の目的」のときにも感じたが、ソフトウェア業界全体で協力し合うという構図を目指している。
そんな意図をしっかりと感じた。
もっともっと活性化して良いモノを、良いと言い、より良いモノへと昇華していく。
そんな世の中にどんどんなっていってほしい。
そう思った。

 

次の準備にかかろう

 なにもしないと後退していってしまう

 このような場でいろんな気づきを得て改善へ

  そしてカンファレンスで発表を。

 

「なにもしないと後退してしまう」

この言葉がけっこう刺さった。
きっと誰かの追従するだけでもダメで、有効打にならなくて、失敗するのだろう。

自分たちの職場で活かすためには、どう応用しないといけないのか。
あるべき姿とは? ギャップを埋めるためには?

このあたりを考えていかなくてはいけないなと認識した。